奮戦記
【08.03.10】日銀総裁人事――官房長官が「話し合いで事態打開」?
今日の報道によりますと、町村官房長官が今日午前の記者会見で、日銀の正副総裁人事について「必要があれば党首会談もあっていい。いろいろな方法で理解を得る努力をしていきたい」と述べたそうです。
これは、武藤敏郎副総裁の昇格案について、衆参両院本会議で採決する前に、政府・与党と民主党が話し合いをすることによって事態打開を図りたいというものです。
しかし、明日には衆参両議院の議員運営委員会で、それぞれ総裁・副総裁候補の「聴聞」が行われる予定であり、それをうけて各党が最終判断をするのです。
もともと、国会同意人事というのは、政府が出してきた人事案に対して、各党が「同意」するか「不同意」とするか判断し、本会議で議決するという仕組みになっています。
その本会議の前に、どうして自民党と民主党が「党首会談」をしなければならないのでしょうか。
まったく理解できません。
衆参どちらかの院が不同であれば、政府提案の人事案は白紙に戻り、別の案を出してくるというのがルールなのです。
本会議前の「密室協議」というのは、政府与党による苦し紛れの“クリンチ作戦”というべきでしょう。
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