自民党の伊吹幹事長が、言いたい放題のようです。

　今日午前、札幌市で開かれた自民党北海道連大会で、次のように言いました。
　日本銀行総裁に武藤敏郎副総裁を充てる人事案を否決する方針を固めたとされる民主党に対して、「（日銀総裁人事を）認めないのは、権力の乱用だ」と。まことに驚くべき言葉です。
　政府が出してきた人事案にたいして、賛否を明らかにするのが議会の役割です。
　出してきた案を認めないからといって、どうして「権力の乱用」にあたるのでしょうか。

　この伊吹幹事長の発言は、野党を脅して自分たちの案を押し通そうとする魂胆がありありです。
　それこそ、権力を振りかざした言い方です。

　そのうえで伊吹氏は、「あまり我を張らずに話し合って物事を進めればいい」とも述べました。
　矛盾した言い方ですが、福田首相と民主党の小沢代表による党首会談（密室協議）で、行き詰まりを打開しようとするものです。
　一方で「脅し」ながら、他方で「大連立」の呼びかけ──危険なにおいが漂ってきます。

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