奮戦記
【07.05.27】「緑資源機構」の官製談合で明るみに出た利権構造
落札予定業者に「今回はあなたのところがチャンピオン」などと伝えていた……。
今日の「緑資源機構」談合事件に関するニュースで、こんなことを報道しています。
どこかで聞いたセリフですね。……昨年秋の福島や宮崎などの官製談合事件、1年前の防衛庁の官製談合事件、2年前の道路公団の橋梁談合事件でも「あなたがチャンピオン」といってました。
国民の税金を食い物にして、なにがチャンピオンか!と言いたくなります。
農林水産省所管の独立行政法人「緑資源機構」の官製談合事件では、同機構の理事らが独占禁止法違反容疑で逮捕されました。
大規模林道のコンサルタント(調査・測量等)業務を、林野庁の「天下り」を多数受け入れている公益法人や民間会社に機構が上からの談合で割り振り高値受注させるというやり方をしていたのです。
重大なことは、林野庁では2001年にも国有林野事業のコンサル業務の談合が発覚し、このとき公取委に排除勧告を受けていた法人が、そのまま今回の談合でも顔をならべていることです。
本体の林道工事などで、より大掛かりな談合が重ねられていた疑いもあります。「天下り」が「談合」の温床となっているのです。
松岡利勝農水大臣は、国会でただ一人の林野庁出身議員で、この10年間に農水省所管公益法人と一体の九つの政治団体から計1億3000万円もの献金を受け取っていたことを明らかにしました。
今回の談合事件に連座した法人とその代表者個人から受けた献金も852万円にのぼっています。――天下りと企業献金を禁止して、癒着の根を絶つべきです。