奮戦記
【07.01.16】ホントに提出断念? ホワイトカラー・エグゼンプション
安倍首相は今日、「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション」を導入する労働基準法改正案の国会提出を断念したと報道されました。
安倍さんは、「働く人たち、国民の理解が不可欠だ。今の段階では理解を得られていない」と述べたそうです。
この法案をめぐり、「残業代がなくなる」「長時間労働を助長する」など、国民から批判が噴出しています。
柳沢厚生労働大臣は、「制度への誤解がある」としてきましたが、制度の中身が明らかになればなるほど反発の声は強まりました。
これが導入されると、労働時間規制の概念をなくし、どれだけ働いても残業代は一切支払われなくなります。
それでなくとも、30〜40代の労働者は3人に1人が月80時間以上残業し、残業代もまともに払われていないのに、それを野放しにしておいて「自由な働き方」と言っても誰も納得できるはずがありません。
日本経団連は、それでも導入に固執しています。ほんとうに提出を断念するのか、まだまだ予断を許しません。