奮戦記
【06.12.27】佐田氏は大臣辞任ですむのか―政治資金規正法違反
佐田玄一郎行革担当大臣は、今日、自らの関連政治団体の不正経理問題について「不適切な会計処理があった」と認め、行革担当大臣を辞任する考えを表明しました。
しかし、大臣を辞任しただけですむのでしょうか。
佐田氏は会見で、事務所関係者からの聞き取り調査などの結果「政治研究会は実際に政治活動を行っている実績のある政治団体で、収支報告書に記載された事務所費や政治活動費は実際に支出された。架空の事務所費や政治活動費は一切ないことを確認した」と釈明しました。
しかし、「資金が足りない他の後援団体の事務所費や政治活動費の一部が政治研究会の経費として計上されており、不適切な会計処理だったことは認めざるを得ない」と会計処理上の不正があったことを認めています。
これは、政治資金規正法違反(虚偽記載)にあたり、本人も「違法性があるんじゃないかと思う」と言っています。
佐田氏は、先の自民党総裁選では中堅議員による「安倍晋三さんを支える会」の会長を務め、「論功行賞」で初入閣しています。
地元・群馬の支援団体の経費が、政治研究会に付け替えられたというわけですから、大変な問題です。
このような政治資金規正法違反は、大臣辞職ですむような話ではありません。議員辞職すべき性格のものです。