奮戦記
【06.11.23】石原都知事の新疑惑、超豪華ギャラリーむだ遣い
石原知事に新たな疑惑が出ています。
知事がトップダウンで始めた美術ギャラリー「ワンダーサイト」(都内3カ所)事業を、知人夫妻のファミリー支配にゆだね、知事の家族を深くかかわらせていました。
ワンダーサイトの第1号は、2001年12月に、文京区本郷にオープンしました。
続いて、カフェを併設したワンダーサイト渋谷が、さらに今月7日には宿泊施設を兼ねたワンダーサイト青山がオープンしています。
「若手芸術家の育成を図る」というのが大義名分です。
しかし、石原知事が「知己の関係」にある今村有策氏の都参与選任と同施設館長任命を2001年12月20日に行っています。
また同氏の妻・家村佳代子氏を、2006年4月からワンダーサイト副館長、青山館長に採用しています。
日本共産党都議団は、知事の四男、延啓(のぶひろ)氏を、設立当初から深くかかわらせている事実も明らかにしました。
(1)2005年2月にニューヨークで行われた公共芸術サミットの東京都代表4人の1人として参加させ、「トーキョーワンダーサイト設立に参加」という紹介文を送っていること。
(2)2003年3月にはワンダーサイトコミッティの諮問委員の名で、55万円の公費を使いドイツ、フランスに出張していること。
(3)施設第一号の御茶ノ水のワンダーサイトに飾られているステンドグラスの原画の作者で、その事実を都民や都議会には隠していること。
石原知事は定例会見でこう言ったそうです。
――「トップダウンですよ、私が考えついたんだからね。大したお金はかからないし、廃物利用でね」。……「廃物利用に5億円とは太っ腹だ」(「ゲンダイ」2006年11月15日付より)。
こうなると、どう見ても都政の私物化であり、都民は絶対に納得できないでしょう。