奮戦記
【06.10.12】安倍内閣で着々と進む“財界直結”政治の新しい布陣
政府は、規制改革・民間開放推進会議の宮内義彦議長(オリックス会長)の後任人事を内定したそうです。
それは、◆草刈隆郎総括主査(日本郵船会長)だそうです。
この人事は、来週19日の会合で互選される見通しです。
草刈氏は、日本経団連の副会長です。引き続き、財界の影響力を行使しようというのでしょう。
「小泉改革の司令塔」と言われた経済財政諮問会議の民間議員も、変わりました。
◆日本経団連会長の御手洗冨士夫氏(キヤノン)。
◆経済同友会政治委員長の丹羽宇一郎氏(伊藤忠商事会長)。
◆規制改革・民間開放推進会議総括主査の八代尚宏氏(国際基督教大学教授)。
◆元財務省副財務官の伊藤隆敏氏(東大大学院教授)。
◆経済財政諮問会議の担当大臣は、竹中平蔵前大臣のもとで民間議員の事務局をつとめた大田弘子氏。
これらのメンバーをみれば、弱肉強食の新自由主義的発想にもとづき“財界直結”政治を推進する体制であることは、誰がみても明らかではないでしょうか。
大田弘子大臣自身が、「民間議員が、新しい発想でけん引していく会議を引き継ぎたい」(10月6日付「東京」)と明言しています。――それは、国民各層とのあいだで新たな矛盾を広げることになるでしょう。