奮戦記
【06.07.09】政府はなぜ庶民にだけツケを回すのか!――骨太方針
政府は一昨日、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針(骨太の方針)2006」を決定しました。
それによると、2011年度に国・地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を目指し、社会保障関係費を削減するなどして最大14兆3000億円の歳出削減をおこない、消費税増税など庶民大増税に道を開く「社会保障目的税」化の検討を盛り込みました。
2011年度までの財政不足額は、名目3%成長を前提に16兆5000億円と試算しています。
財政不足額を解消するために、社会保障で1兆6000億円、公共投資で3兆9000億円から5兆6000億円、公務員人件費削減で2兆6000億円をそれぞれ抑制するとしています。――その他の分野も含めて、歳出削減全体で11兆4000億円から14兆3000億円と試算しています。
残る不足額の2兆2000億円から5兆1000億円については、「税制改革で対応する」とし、消費税増税を含む増税で賄う考え方を明らかにしました。
日本共産党の市田忠義書記局長が談話のなかで述べたように、この「骨太の方針」は「国民を『兵糧攻め』にしたあげく、消費税増税を押しつけようというもの」です。
これは、社会保障の負担増も増税も庶民にだけ押しつけるものです。
こんなやり方には絶対に容認できるものではありません。
なぜ、法人税や所得税の最高税率をもとに戻すなど、ボロ儲けしているところに応分の負担を求めないのでしょうか。