今日は、財金委で３回質問しました。一回目は、参考人への質問。招致された参考人は、全国銀行協会会長の畔柳信雄（くろやなぎ　のぶお）氏と三井住友銀行頭取の奥　正之（おく　まさゆき）氏の二人です。

　委員会では、融資先中小企業に金融商品の購入を押しつけた三井住友銀行の独禁法違反事件（優越的地位の乱用）が集中して議論されました。

　私は、奥正之・三井住友銀行頭取に「違法性のある契約で被害を押しつけられたのだから補償するのは当然ではないか」と迫りました。
　奥頭取は「法的に明確に問題があるものは、十分な話し合いのうえで真摯（しんし）に対応していきたい」と補償に応じる考えを示しました。

　与謝野馨金融担当相も「違法性を問われた方が積極的にそういう行動（被害の補償）に出るのも社会の常識ではないか」と補償の必要を認めました。
　また私は、行員の証言を紹介して「（金利スワップ販売の）かなり過酷なノルマがあったのではないか」とただしたのにたいして、奥頭取は否定できませんでした。

　また私は、この事態を招いた背後に、小泉内閣がすすめてきた「不良債権処理」と「銀行の収益力向上」を軸とした「構造改革」があったと追及しました。

　与謝野金融相は、「当時の金融危機に対応するうえで、やむを得ない面があった」と述べるにとどまりました。

　さらに私は、三井住友銀行のほかに、みずほ銀行などでも同様の事例があると指摘しました。

　金融庁の佐藤隆文監督局長は、「ご指摘の可能性は全く排除できるものではない」とし、通常の検査でも問題があれば対応したいと答えました。

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