奮戦記
【06.03.09】日銀の「量的緩和政策」解除で、誰が得をするのか
日銀は今日、金融政策決定会合で、2001年3月から5年にわたって続けてきた「量的緩和政策」の解除を決定しました。
消費者物価指数が4ヵ月連続でプラスになるなど、「量的緩和政策」を解除する条件を満たしていると判断したそうです。
いったい「量的緩和政策」とは何でしょう。
日銀は「銀行の銀行」と言われ、一般の銀行と取引をしています。
各銀行は、日銀に当座預金口座を持ち取引の決済に利用しています。
日銀は、資金を供給する手段として、銀行が保有している手形・社債・国債などを大量に買い上げ、その資金を当座預金口座に振り込む方法をとっています。
当座預金の残高として、通常は6兆円程度が預けられてきましたが、それを2001年3月からの「量的緩和政策」によって、30兆〜35兆円にまで増やしてきたのです。
今日、それを転換し当座預金残高を縮小することにしたのです。さらに、今後は金利も上げる方向に向かうでしょう。
いったい、誰が損をして、誰が得をするのでしょうか。企業、家計、財政など、さまざまな部門への影響を検討しなければなりません。
ちょうど明日は、衆議院財務金融委員会が開かれ、私も日銀総裁に質問することになっています。その点をただしてみましょう。