奮戦記
【06.02.05】苦し紛れの「待ち組」?…小泉首相と猪口大臣!
小泉改革の結果として「勝ち組」と「負け組」の二極化が進んでいるという批判が強まっています。
これに対抗するため、小泉首相や猪口少子化相が、突然「待ち組」という言葉を使い始めました。
なんとか風向きを変えたいという思惑らしいのですが、こんな造語で現実をごまかすことはできません。
「待ち組」は、フリーターやニートなど「挑戦しないで様子をうかがう人」を意味するというのです。
猪口大臣は、「『負け組』は立派だ。その人たちは戦ったのだから。本当に反省すべきは『待ち組』だ」と述べました。
小泉首相も2月2日の内閣メールマガジンで「待ち組」といって「そういう人々も持てる力を存分に発揮し、創意工夫を活かすことができる社会にしなくてはならない」と言いました。
しかし、そんなことで現実はごまかせません。
政府の『労働経済白書』は、「高等学校や大学等を卒業し、就職を迎える若者に対し、十分な雇用機会が与えられていないことから、やむをえず非労働力化している」と書いています。
働く機会を失っているのは、若者の責任ではありません。
財界の要望に応えて「構造改革」を進め、就職の機会を奪ってきた小泉内閣自身ではありませんか。