奮戦記
【05.12.14】「98年から60件の耐震偽造」と姉歯元建築士が証言
今日は、衆院国土交通委員会で、耐震データ偽造問題をめぐって姉歯秀次元1級建築士らの証人喚問が行われました。
参考人招致を2度も欠席していた姉歯氏は、「木村建設」の篠塚明取締役(元東京支店長)から鉄筋量を減らすようプレッシャーをかけられ、「偽造は98年ごろから60件前後やった。最初はグランドステージ池上だった」と証言しました。
建築基準法の基準を満たさないレベルまで減らしたことについて、篠塚氏が「図面を見て『これじゃあ合わない』と言われた」からとのべました。
一覧表を見せられて「通常80〜100キロとあるところを、60ぐらいに」などと具体的な数字を指示されたとのべ、篠塚氏に計約200万円のリベートを渡したことも明らかにしました。これは、篠塚氏が違法性を知っていた可能性をしめすものです。
引き続きおこなわれた木村建設関係者の証人喚問で、篠塚氏は「強く圧力をかけたことはない。偽装関与は一切ない」と反論し、姉歯氏との食い違いをみせました。
姉歯氏は、動機について「当時、木村建設の仕事が90%ぐらいを占めていた。篠塚氏から『(鉄筋量を)減らさないと仕事を一切出さない』と言われ、生活が出来なくなるので、やった」とのべました。
証人喚問は、2002年3月に外務省をめぐる疑惑で、鈴木宗男元北海道・沖縄開発庁長官にたいしておこなわれて以来のことです。このムネオ疑惑のときは、私も質問しました。
証人喚問は議院証言法に基づいて行われるもので、参考人招致と異なり、証言内容について偽証罪も適用されます。