奮戦記
【05.03.13】「爆笑問題&日本国民のセンセイ教えて下さい!!」で激論
今日は、テレビ朝日の番組「爆笑問題&日本国民のセンセイ教えて下さい!!」の収録がありました。私は、これで3度目の出演ですが、相変わらずワイワイ・ガヤガヤの大騒ぎで激論をたたかわせました。
テーマは、北朝鮮への経済制裁、郵政事業の民営化について、などです。
休憩なしの3時間近くにわたる収録で、終わった途端、どっと疲れが出ました。
放送は、3月29日(火)の夜、8時半頃から1時間です。
はじめに、「経済制裁に賛成?反対?」という問いかけがあり、私は、こう答えました。――「いまの局面では反対。いまは、何よりも6カ国協議を再開し、それを成功させることが大切だから。ただし今後、交渉による解決を促すことを目的として行うことはありうる」。
経済制裁の代替案としては、どんなことが考えられるか。
私は、こう述べました。――「核やミサイルを含む6カ国協議再開させることに力をつくすべきだ。そのなかで、日朝間交渉について打開の道を見い出すことが大切だ。対立をあおるだけでは解決につながらない」。
続いて、北朝鮮からのミサイル攻撃に迅速な対応ができるよう自衛隊法に「弾道ミサイル破壊措置」を新たに追加するべきと考えるか、という問いかけがありました。
私は、「軍事的対応のエスカレートを招くことになるので反対」とのべ、いま、核・ミサイル問題を含めた協議をおこなっているところだから、この協議を成功させることが重要だ」と主張しました。
だいたい、ミサイル迎撃構想は荒唐無稽です。
前防衛庁長官の石破さんが、「打ち落とせる確率は6〜7割」と言っています。
しかも、日本は、2年後の2007年から2011年にかけて整備する(イージス艦4隻と地上の4高射群に)といいます。それでも、カバーできるのは、日本全土の1割から2割程度なのです。
そんな状況ですから、与党のなかから「敵のミサイル基地を先にたたけ」という、先制攻撃論が出てくるのです。これこそ、危険な考え方ではないでしょうか。
そんなことよりも、外交面でやることがたくさんあるはずです。
日朝平壌宣言では、次のような内容があります。
――「核問題及びミサイル問題を含む安全保障上の諸問題に関し、関係諸国間の対話を促進し、問題解決を図ることの必要性を確認した」「(北朝鮮は)この宣言の精神に従い、ミサイル発射のモラトリアムを2003年以降もさらに延長していく以降を表明した」とうたっています。
この宣言の実行を迫る努力こそ、重要なことではないでしょうか。