奮戦記
【04.01.23】森派の議員への資金提供――数億円の不記載疑惑
今日の「共同通信」などによりますと、小泉総理大臣の出身派閥である森派が数年にわたって自派に所属する国会議員に配った資金の明細を、政治資金収支報告書に記載していなかった疑惑を報道しています。
森派は、政治団体名を「清和政策研究会」といい、前総理大臣の森喜朗氏が会長を努めています。
これは、旧橋本派とまったく同じやり方で、実態のない繰越金を記載していた疑いがあります。
森派が所属議員に渡す資金(もち代や氷代などと言われています)は、合計で年間1億円程度です。
小泉総理は、2000年4月から約1年間、森派会長を務めていました。ですから当然、こうした事実を知り得る立場にありました。
これは、政治資金収支報告書への虚偽記載あるいは不記載ということになり、政治資金規正法違反の可能性があります。今後、国会でも大きな問題になりそうです。
ただし、この問題は「しんぶん赤旗」ですでに報道していました。
――たとえば、「しんぶん赤旗」04年10月4日付、「しんぶん赤旗」04年9月20日付、「しんぶん赤旗」9月10日をご覧ください。
――第二次小泉改造内閣に登用された閣僚、副大臣、政務官は、森派(清和政策研究会)から13人です。
森派では、「もち代」「氷代」などの支出(各議員200万円程度)、年間1億円前後を少なくとも2003年までの5年間にわたり、政治資金収支報告書に記載していなかったのです。
森派関係者によると「もち代」などの対象となっているのは衆院当選3回生までと参院1回生。
この基準でいえば、副大臣の谷川、塩谷、蓮実の3氏と政務官の西銘、下村、山本、中野、伊達の5氏は2003年までの5年間に支給対象となっていました。