奮戦記
【04.10.16】与党案では規制どころか「迂回献金」の奨励案だ!
日歯連事件で浮かび上がった問題のひとつは、政治団体から国民政治協会・自民党本部を経由して特定の議員にカネが渡る「迂回献金」です。
ところがいま、与党で検討されているという政治資金規正法の改正案は、これを規制するものになっているのでしょうか。
自民党と公明党は、政治団体間の資金移動で、政党と政党支部、政党の政治資金団体を除いて上限を設けることで合意したそうです。
ちょっとまってください。なんで、政党と政治資金団体をはずすのでしょうか。これでは、何の規制にもならないではありませんか。
完全に抜け穴です。政党・政治団体を通じて派閥・政治家に回せば、いくらでも「迂回献金」ができるのですから。
しかも、上限額については公明党が「5000万円」を主張したのに対し、自民党は「1億円以下」を求めたそうです。
しかし、政治団体の数を増やせば、上限はないに等しいではありませんか。
国民をバカにするにもほどがあります。やはり、企業団体献金そのものを禁止する以外にありません。