奮戦記
【04.07.24】「9条なくせ」だって?アーミテージよ、大きなお世話だ!
まったくアメリカというのは、どこまで横暴で手前勝手なんでしょうか。
先日(21日)、アーミテージ米国務副長官が、自民党・中川秀直国対委員長と会談したとき、こう言ったそうです。――「憲法九条は日米同盟関係の妨げの一つになっている」と。
しかし、国の基本を定める憲法をどうするかは、その国の国民が決めることではないでしょうか。
他の国が、ああしろこうしろと干渉することは、正常な国際関係をぶち壊すことになるのは明らかです。
まったく「アーミテージよ、大きなお世話だ」と言いたいですね。
伝えられるところでは、中川氏が「時間が少ないので、憲法改正の話はあまりできないかもしれないが…」と、おずおずと発言したのに対し、アーミテージ氏は「いや、どんどんやろう」と、この問題に強い関心を示したというのです。
アメリカが、みずからの戦争・武力行使に、自衛隊を公然と参加させるため、足かせとなっている憲法九条を変えるべきだというわけです。
もともと、2000年10月に、同氏が中心になってまとめたアーミテージ・リポート(米国防大学国家戦略研究所特別報告)では、「日本が集団的自衛を禁止していることが、(日米)同盟協力の制約になっている」と、憲法を敵視していました。
自民党は、来年秋の党創立50周年を機に、アメリカからの圧力に応えるかたちで「憲法改定案」をとりまとめると言っています。
そのうえで今日までに、自民党憲法調査会(保岡興治会長)は、党憲法改正草案取りまとめに向けた作業を加速するため、調査会に設置している「憲法改正プロジェクトチーム」(中谷元座長)を発展的に解消し、草案の「起草委員会」を新たに設置する方針を決めました。
民主党も「創憲」といい、公明党も「加憲」と言いながら憲法改悪を競い合う異常な状況です。
財界も選挙後、日本経団連が、憲法改定、安全保障政策などを議論する「国の基本問題検討委員会」を設置し提言づくりの会合をスタートさせました。
22日から開かれていた日本経団連の夏期セミナーでは、憲法改定問題が議論されています。
このように憲法改悪の動きが強まっているとき、世界に誇るべき憲法を守り、発展させようと、日本の良心を代表する著名9氏のよびかけで「九条の会」が、6月10日に発足しました。
この動きには、各界各層に賛同が広がっています。
そして今日は、東京都内でその発足記念講演会が開かれています。
こんなときだからこそ、政党として、あくまでも憲法を守れと主張している日本共産党は、もっともっと頑張らなければならないと思うのです。