奮戦記
【04.01.02】まるで“奇襲攻撃”だ!小泉首相の靖国神社参拝
小泉首相は昨日(1月1日)、突然“奇襲攻撃”のように靖国神社を参拝しました。
2001年4月の就任後、毎年靖国神社を参拝し今回は4回目となります。
日本共産党の市田忠義書記局長は、マスコミの取材にこう答えました。
――「侵略戦争と軍国主義推進のシンボルである靖国神社参拝は許されない。いかなる理由、時期の参拝であろうと、首相は自らを侵略戦争を肯定する立場に置いていると言わざるを得ない。アジア諸国から侵略戦争に無反省と見られても仕方ない」(「日経」HPより)。
小泉首相は、新年早々から“タカ派姿勢”を鮮明にしたものと思います。
昨年来、イラクへの自衛隊派兵を強行するなどアメリカ一辺倒の外交と、戦前回帰ともいうべき今回の行為は、アジアからも中東・イスラム世界からも、ますます孤立する方向にすすもうとするものといわなければなりません。
じっさい、アジアからただちに抗議の声が起こっています。
韓国の外交通商省は、さっそく小泉首相の靖国神社参拝について「わが国民の感情を再び傷つけたことに憂慮と憤怒を禁じ得ない」と批判し、「これ以上参拝しないことを強く求める」とする報道官声明を発表しました。
その声明は、靖国神社を「過去の植民地支配と侵略でわが国民に被害と苦痛を与えた戦争犯罪者の位はいがある」と指摘し、「隣国との友好関係を発展させるなら、過去の歴史を直視し、隣国の立場と国民感情を尊重すべきだ」と訴えました。
また、中国の王毅外務次官は、中国の外務省に原田親仁駐中国臨時代理大使(公使)を呼んで、首相の靖国神社参拝に対し「強い憤りを表明し、強く非難する」と抗議の申し入れをしました。
次官は靖国神社を「中国とアジア人民の鮮血で両手を血まみれにしたA級戦犯が祭られている」と指摘し、首相の靖国参拝は「背信行為」であり「中国の人民は決して受け入れることができない」と強調しました。
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