名古屋市医師会が、小泉首相の退陣を要求する決議を採択しました。自民党を支援してきた日本医師会の地方組織が、小泉純一郎首相の即時退陣を公然と求めたことは、きわめて注目されます。

　「即時退陣」を求めたのは、名古屋市医師会です。約３１００人の会員を擁する名古屋市医師会は、３月８日に開いた定例の代議員会で決議案を採択したのです。

　決議文は「医師会を始め諸団体や地方議会などの多くの反対を無視し、被用者保険三割負担を強行し、また日本医師会の強い反対にもかかわらず独断専横にて医療に株式会社参入を容認したことは断じて許せない」と主張しています。

　また「患者負担増による受診抑制により疾患の重症化が危ぐされ、国民の健康保持にとって重大な問題」などと指摘しています。そして、「小泉首相は即時退陣せよ」「経営安定化のため診療報酬点数を再改定せよ」「保険者によるレセプト直接審査を撤回せよ」「市場経済を医療に導入するな」と求めています。

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