奮戦記
【03.01.03】なぜ、議員が「先生」なのでしょうか?
愛知県豊橋市の男性から、次のようなメールでの質問をいただきました。
――「私は、共産党支持者ではありませんが、市会議員以外の選挙では貴党に投票しています。
いまいちばん私達に近いのが共産党だと思っているからです。貴党の主張が全て正しいとは思っていませんが、庶民が率直に肌で感じているいわゆる世間の常識に近いものを持っている政党だと思っているからです。
企業献金が何の見返りも期待せずに行われているなどとは、私達市井の人間は誰一人として思っていません。良いものは良い悪いものは悪い、子供でも分かる理屈が通用する政界を作ってください。
もう1つ、議員を「先生」と呼ぶのはやめてください。
国民に選ばれた人なら選んだ人から佐々木さん・菅さん・小泉さんと呼ばれても何の違和感も持たないのが普通でしょう。
それが「佐々木先生」「菅先生」「小泉先生」と呼ばれないと不機嫌そうな顔になる・内心むっとする・これは選んだ人より選ばれた俺達の方が偉いという意識を持っているからでしょう。
身近な市会議員でも、1期目は「さん」づけでも良いようですが、2期・3期となると特権意識丸出し「先生」に成り下がる輩が殆どです。こんなところから、議員諸氏の意識を変えないと、とても国民のいや庶民の方を向いた政治を期待できないでしょう。
佐々木さんには「宗男ハウス」だけでなくこれからの地道な活動を期待します。
ところで佐々木さんは周りの人からやはり「先生」と呼ばれていますか。その時どんな気分ですか。
誠にぶしつけな質問ですが・・・・。投稿についてご感想を是非、秘書の方からでなく貴方から直接お聞きしたいと思っています。お待ち申しています」。
次のようにお答えしました。
この質問に対して、私は次のように答えました。
――新年早々に、メールありがとうございました。
私は、あなたの言われていることに、ほとんど同感です。
私も「先生」という言い方は好きではありません。呼ばれると、違和感を感じます。議員が、なぜ「先生」なのでしょうか。不思議な現象ですよね。
「市会議員でも1期目は『さん』づけでも良いようですが、2期・3期となると特権意識丸出し『先生』に成り下がる輩が殆どです」という話にも驚きました。
「先生」という言い方のなかに、「上下意識」が込められているように思いますが、もともと議員というのは、国民が選出した自分たちの代弁者であって、決して「上の人」ではないはずです。
国会のなかにいると、議員がお互いに「○○先生」などと呼んでいることが多いのです。これもおかしいですね。
私は、他の議員(もちろん他党の議員も含めて)を呼ぶときには「○○さん」と言っています。そうるすと相手も「佐々木さん」「憲昭さん」と呼んでくれます。この方が、とても気分がよく清々しいですね。
日本共産党の場合は、議員のあいだでも秘書と議員の間でも「先生」とは呼ばないようにしています。私は、秘書に「憲昭さん」と呼ばれています。
ところが国会では、それは少数派なんです。
たとえば議員の車を呼び出すとき、職員の方がマイクで「○○先生」とか「○○先生の車を△△へ」と呼んでいますが、これにも違和感があります。
これも「さん」か「議員」に直そうという話が出ました。しかし、なかなか直りません。個別に「私の時は先生と言わないで」と申し入れても、職員の方が困ってしまうのだそうです。
人間はすべて平等なのですから
それは、国会全体のルールを決める議事運営委委員会などで合意できなければ、個別に変えるわけにいかないからなのだそうです。抵抗している勢力は、容易に想像できるのですが……。
日本共産党は、どのような立場の人であろうが、すべての人々が平等でなければならないと考えています。そして、皆が安心して暮らすことのできる世の中をつくるため、どんな弾圧にもひるまず頑張ってきた政党です。
ことしは、いっせい地方選挙があり、総選挙も予想されます。今後とも、日本共産党を応援して下さいますよう、心からお願いいたします。
感謝のメールをいただきました
私の返事に対して、次のようなメールが届きました。
――「早速のご返信をいただき有難うございました。正直なところこんなに早く返事をいただけるとは思っていませんでした。本当にビックリしていますと同時に貴方のお人柄に感服しました。
これからも私達物言えぬ庶民の代弁者として正義を守って頂きたいと思います。
私個人は、たいした力もありませんが、少しでも暮らしが良くなるように佐々木さんや佐々木さんの仲間を応援したいと思います。ご健康に留意されてご活躍を祈念しています」。
――こちらこそ、ありがとうございました(佐々木憲昭)
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