奮戦記
【02.10.07】だから言ったじゃないの! 株価「最安値更新」
このところ、株式市場を開くたびに「バブル後最安値更新」を続けています。<夕刊各紙の報道ぶり>
今日の日経平均株価(225種)の終値は、先週末比339円55銭安の8688円となり、1983年6月16日(8645円33銭)以来、約19年4か月ぶりに8700円を割り込ん、終値ベースでバブル崩壊後の最安値を更新しました。
経済の先行きを映し出す鏡としての株価がこうなるとは、きわめてゆゆしき事態です。
これは、まさに「竹中ショック」「小泉暴落」というべきものでしょう。――景気が悪いのに、さらに倒産と失業をふやす政策(不良債権最終処理の加速)をすすめようとしているのですから……。
政府は、あわてて「デフレ対策」などと言っていますが、効果的な具体策がまったく固まらないまま、不良債権処理だけが加速されようとしているのです。
こうなれば、不況で経営が好転しない中小企業の整理だけが進み、景気が後退するとの見方が広がるのもむりはありません。
竹中経済財政・金融相が、不良債権処理を加速させるにあたり「例外扱いする企業はない」と発言したため、流通、建設、不動産だけでなく大手銀行株にも売り注文が先行したというのです。
「政府がよほど効果的な政策を打ち出さない限り、株価は上昇しない」(市場関係者)との見方が強まっているそうです。
こうなったら、これまでの政策そのものを抜本的に転換する方策を検討すべきではありませんか。
――その基本は、家計消費を拡大する方策への転換です。
●来年予定されている社会保障の3兆円負担増を停止すること、
●庶民・中小企業への増税はおこなわないこと、
●中小企業つぶしの不良債権処理をみなおすこと、
●職場の無法なリストラをやめさせ失業者に生活を保障すること、
いまこそ、この方向に踏み出そうではありませんか。
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