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奮戦記

【02.05.22】予算委員会で外務省問題の集中審議

 今日は、予算委員会が開かれ「支援委員会問題およびしん陽総領事館事件」についての集中質疑がおこなわれました。
 <写真はNHKのテレビ画面から

 午前中の質疑が終了した直後、昼のニュースで総領事館に亡命を求めた5名がフィリピンを経由して韓国に向かうことになったという報道がなされ、ほっとしました。

 あの総領事官の門のところで、子どもと女性たちが中国の警察に引き戻された映像が繰り返し流され、私たちに大変強い印象を与えました。いずれにしても、人道主義的立場から事態の速やかな前進を強く願ってきた私たちにとって、希望する国に出国できたことは良かったと思います。

 今回のような事態を繰り返さないためにも、事実の解明が必要です。
 <外務省の事務方と打ち合わせる川口外務大臣

 予算委員会の質問には、日本共産党から児玉健次議員が立ちました。児玉議員は、中国の日本総領事館事件について「道理のある外交交渉は事実に立脚してこそ可能となる」と述べ、ひとつひとつ丁寧に政府をただしました。

 ───外務省の「時系列表示」では、当日の14:30ごろ、中国課長補佐から総領事への連絡で「追って、連絡する旨述べた」。14:30すぎ、現北東アジア課補佐から査証担当副領事へ「更なる指示あるまで現状維持せよ」とされている。
 <答弁する小泉総理
 これは、日本の外務省が「抗議すべき事態であると認識していなかったということではないか」と指摘しました。外務大臣は、まともに答えられませんでした。

 さらに、14:50頃、中国課長から査証担当副領事へ「中国課長、抗議の上、身柄を構内に戻すよう指示を試みるが、電話通じず」となっています。
 <前列左端が議場の私。その後ろが矢島議員
 これはきわめて不思議な話です。なぜなら、外務省としん陽総領事館、北京大使館の間は、高速データ通信、KDD、インテルサットなど複数の通信手段でつながっている。連絡を取ろうと思えばとれるはずなのです。
 「電話がつながらない」などということは、言い逃れにすぎません。やる気がないだけだといわれても仕方がないでしょう。あるいは、つじつま合わせで書いたのかも知れません。

 日本政府は、現場の状況も正確に把握せず、通信社が配信した写真を見て「ウィーン条約違反である」と発表したのち「事実調査」をおこない、自らの発表に合わない事実は切り捨てたとしか考えられません。
 ───児玉議員の鋭い追及に議場は静まりかえり、他党の議員からも「冷静で毅然とした質問だった」と高い評価を受けました。



  <朝の表示パネルはこうです……

  <夕方の表示パネルはこうなります

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  ねえ、こうなんだって!!
  へーっ そうなんだ!

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