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奮戦記

【02.02.20】鈴木議員関与を示す外務省の内部文書を暴露

【2002.02.20】鈴木議員関与を示す外務省の内部文書を暴露

 今日の午前中の質疑で、鈴木議員の入札にかかわる疑惑をとりあげました。
 午前中に紹介したのは、1999年5月28日の「国後島緊急避難所兼宿泊施設(メモ)」(秘・無期限)です。
 「『国後島緊急避難所兼宿泊施設』の入札公示の内容に関し、鈴木官房副長官を○○が往訪したところ、概要次の通り」という書き出しになっています。

 そして、外務省と鈴木議員のやりとりが記載されているのです。とくに重大なのは、「道開発局基準のBランクで該当企業が200社程度というのは知っている。そもそも200社もいらないだろう。多すぎる。……いっそのこと地域を北海道内ではなく根室管内に限定してどうか」と言っていることです。

 この内表は、きわめて重大です。
 外務省が、人道支援の「入札公示」という、こんな重要なことを、特定の議員・鈴木宗男議員にわざわざ説明に行っていることが異常です。しかも結果は、鈴木宗男議員の注文通りになっているのです。
 特定に議員をまじえた会合に出て、外務省がそれに唯々諾々と従っている。こんなことが、許されていいのでしょうか。

 私の質問に対して、鈴木議員はこう言いました。───「私は外務省のラインに沿ってやりとりをしていると思っています。私のほうからモノをいうよりも、外務省のほうが、『こういう基準だ』とか『こういうフレームでいきたい』だとかという説明があったやの記憶はありますが」。これは、事実を認めているのと同じじゃないでしょうか。

 もう一つの文書もあります。
 平成11年1月のロシア支援室の文書「平成11年度北方四島住民支援(集会所兼宿泊施設の設置)設計・施工管理業者(コンサルタント)及び施工業者の選定について」でも、こう書かれています。───「右施設の建設に携わる業者について、これまで、鈴木官房副長官より、本件支援の趣旨にも鑑み地元企業を使うことが重要であるとの示唆があり」と書かれています。これで、介入があったことは明白です。

 入札したのはどこでしょうか。また、落札したのはどこでしょうか。犬飼工務店と渡辺建設が共同企業体(JV)を組んで、入札し落札したのです。

 外務省の鈴木議員への説明の前の日に作られた文書もあります。───鈴木議員が「根室管内」にこだわったのは、そこでBランクにあたるのは、「渡辺建設工業」ただ1社しかないからです。「根室管内」ということにして、渡辺建設工業に仕事が来るようにしたのは明らかです。

質問後の記者会見にはたくさんのマスコミがきました

 それに唯々諾々と従っている外務省も問題です。だいたい、自分たちでこんなことを、特定の議員に説明に行っていること自体が問題です。いったい、外務省というのは、入札をやるたびに関係議員に説明に行くのでしょうか。
 竹内・新事務次官は、「私の今まで承知する限りにおいては、そのようなことが通例行われているということはございません」とのべました。これは、極めて異例です。

 総理は、「個人のお金で寄付したならともかく」、対外援助の資金で「そのような、いま言われているような形で使われているようだったら、これはよく調査しなきゃいかん」と答えました。
 やる気になれば、外務省にこのような記録が残っているのだから、すぐ調べれば分かるのではないでしょうか。


 さらに、1999年度(平成11年度)に色丹島、択捉島。2000年(12年度)に国後島に建設されたディーゼル発電施設がありますが、これは施設だけでなく燃料の供給が人道援助で行われています。鈴木議員は、燃料を供給している「ヒシサン」という会社から献金を受け取っています。

 結局、明らかになったことは、国民の税金で行われる「北方四島への人道支援」の事業を受注した企業から、鈴木議員に政治献金が渡っているということです。
 国民の税金を使った援助が、受注した企業を通じて特定の政治家に還流している。これは、「税金の私物化」、「援助の私物化」以外の何ものでもありません。

 公共事業や対外援助を受注した企業からの政治献金の禁止はただちにおこなわなければなりません。根本的には、企業団体献金の禁止をすべきです。

 日本の外交が、1政治家によって歪められるようなことはあってはなりません。「外務省が調査」するのではなく、「外務省を調査」すべきではないでしょうか。

 私が、13日の委員会で指摘した「北方四島人道支援」の問題は、はしけとして使われる「希望丸」「友好丸」、あるいは国後島の「友好の家」、3島の「プレハブ倉庫」でしたが、それにとどまりません。

 1998年におこなわれた国後島の桟橋改修工事を受注した3社のうちのひとつ網走の島田建設の社長は、鈴木議員の政治活動を支援する団体「21世紀政策研究会オホーツク支部」の代表です。
 この桟橋修理の受注額は、4億5500万円。これを受注した島田建設、真壁建設、浜谷建設の3社から、鈴木さんは合計3,338万4000円の献金をうけているのです。

●野党4党が鈴木宗男氏などの証人喚問を要求


 証人喚問として鈴木宗男議員、田中真紀子議員の2人を、参考人として、野上・前外務事務次官、飯島・内閣総理大臣秘書官、佐藤・外務省主任分析官、大西NGO代表。
 <記者会見する野党の予算委理事など

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