奮戦記
【01.09.05】沖縄の泡瀬干潟、佐敷干潟をまもれ
公共事業チェックの会(超党派の議連)で、沖縄の視察に行きました。
私は、予算委員会の理事懇が9月4日にありましたので、初日から参加できず5日からの合流となりました。私が参加したのは、泡瀬干潟、佐敷干潟、辺野古海岸です。
米軍の基地建設と無駄な大型公共事業で、沖縄の貴重な干潟がつぶされ、ジュゴンなどの絶滅危惧種に指定されている生物たちは、生存の危機に直面しています。
写真とともに、私の沖縄レポートをご覧下さい。
泡瀬干潟
泡瀬干潟は、沖縄本島中部の沖縄市東海岸にあり、広さは290ヘクタール。琉球列島で最大規模の干潟だ。砂や珊瑚礫を中心とした干潟で、一部に泥域がある。じつに多様性に富んだ干潟だ。
貝類をはじめとする海底生物は、海草場を中心に200種以上が確認されている。そのうち、絶滅が危惧されているのは、25種類に及んでいる。沖縄本島で最大のシギ・チドリ類の渡来地となっている。
ところが、この貴重な泡瀬干潟を国と県が「中城湾港(泡瀬地区)公有水面埋め立て事業」と称して、つぶそうとしているのである。取り返しのつかない自然破壊・干潟壊しのうえに、リゾートホテルや人口ビーチをつっくるというのだ。すでに破産したバブル型のリゾート開発だ。とても、まともな発想とは思えない。
泡瀬干潟を確認するために勝連城址に登った。それにしても、なんと美しい眺めだろう。この海を守り、人間を守らなければならない。
<泡瀬干潟でインタビューに答える>
<泡瀬干潟を歩く、歩く、歩く>
<ミナミコメツキガニ>
前に向かって歩くカニで、縦に連なって歩くことから“兵隊ガニ”などと言われている。私たちが行ったときは、じつに運が良く塩が引いて砂浜が広がった。あちらこちらから、砂がポコポコと小さく盛り上がり、その沢山の小さな盛り上がりの中から無数の小さなカニが次々と這い出し、いっせいに歩きはじめた。
<前に向かって歩いている小さな“ミナミコメツキガニ”>
佐敷干潟
佐敷干潟でも、新種や貴重な貝類が次々に発見されている。生息している貝類の総数はじつに1042種類に及ぶという。
この干潟も、佐敷町海面埋め立て事業によってつぶされる危険がある。町民たちは「トントンミーの会」をつくって、埋め立てに反対している。
<トントンミーの会の横断幕の前で(岩佐、八田参議院議員とともに)>
トントンミーとは、飛びハゼのこと。満ち潮だったため、沖まで歩くことはできなかったが、トントンミーが、それこそ“とんとん”という調子で水の上を飛び歩いている。じつにすばしこい。砂浜に飛び込んできたところをカメラにおさめる。
<これがトントンミー(飛びハゼ)>