奮戦記
【01.08.14】予算委≪中東調査≫報告��ヨルダン、イラク
8月14日(火)【ヨルダン】
●10:00 アブー・ラーギブ首相、および大蔵大臣との会談。
首相は、「日本は重要な国だ。アラブとイスラエルの紛争について。二つの当事者が譲らない以上、我々のような第三の仲裁が必要と考えている。ミッチェル・レポートと立場は同じだ。対外債務、失業、貧困に悩まされているが、3・5%の成長を達成している」と述べた。
───アラブとイスラエルにはさまれ、アメリカの強い影響下にあるというヨルダンの地政学上の複雑な位置をかいま見ることができた。ヨルダンは、水のすべてをイスラエルに依存し、石油の99%をイラクに依存している。
<ヨルダンのアブー・ラーギブ首相との会談>

街の風景───あちこちに、イスラム教のミレット(細くて高い塔)がたっている。この塔から、1日5回のお祈りの時間を知らせている。昔は、肉声で知らせたそうだ。最近は、スピーカーを使っているという。
<街の中のミレット>

●11:00 ハムザ皇太子表敬訪問(21歳の若い皇太子)
───若くて精悍な皇太子だった。机の上にはパソコン。
───面白かったアラビア式のコーヒーの振る舞い方。給仕係りの男性(美しい民族衣装、左側の腰にピストル)が、片手で持てる程度の5個位のの小さな器(茶碗)に少量のコーヒーを注ぎ込む。客はそれを一気に飲む。薬草のような味だがたいへん美味しい。そのとき器をこまかく振るとそれで終わったという意思表示。いつまでも持っていると、また注ぎ込む。驚いたのは、その器をそのまま次の人に回してそのまま使うこと。砂漠のなかでの長い間の暮らしが、このようなやり方を定着させたのだろう。
<王宮でお茶のサービス。左の腰のピストルは服従の意味>

───アンマン空港に向かう途中、ベドウィン(遊牧民)がテントを張っているところを横目で見ながら通過した。
13:00 アンマン発【イラク】
15:30 バグダット着
いよいよイラクのバクダッドだ。……冷房のよく効いた飛行機から飛行場のタラップを降りたとたん、強烈な熱風がふきつけてきた。
飛行場の気温は46度から47度程度。「いつもは50度くらいだから今日は低い方」という説明に、度肝を抜かれる。歩く距離は3〜4分程度の短かい時間ったが、とても耐えられない。まさに、灼熱のバクダットへの第一歩。
16:30 ラシード・ホテル(唯一の国営ホテル)
───ホテルの入口で驚いた。ブッシュ元大統領(現大統領の父)の顔が描かれているのだ。その顔を踏まなければ入れない。踏み絵になっている。ブッシュ元大統領は、湾岸戦争の時のアメリカ大統領だった。こんなところにも、アメリカに対するすさまじい憎しみがあらわれている。
<ホテルの入り口の踏み絵>

イラクの人口は約2500万人。アラブ人80%、クルド人15%、その他5%の構成。公用語はアラビア語だが、クルド地域ではクルド語とアラビア語が併用されている。通貨は、イラク・ディナール(ID)で、250ID紙幣が多く出回っている(1ドル=約2000ID)。
石油の確認埋蔵量は1120億バーレルで、世界第2位。原油生産量は今年7月現在で300万加羅20万バーレル(日量)、トルコへのパイプライン送油とバクル港から原油を積み出している。
イラクは、石油輸出によって得た外貨によってインフラを整備してきた。しかし経済制裁が開始されてからは、それも老朽化し、国民生活は困難を極めている。制裁の下で高級官僚を含む都市中間層が没落し、知識階級の国外への流出も著しいという。
<イラク・ディナール紙幣。描かれている人物はフセイン大統領>

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