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金融(銀行・保険・証券), その他 (同意人事)

2008年10月24日 第170回 通常国会 議院運営委員会 【468】 - 発言

日銀副総裁山口廣秀候補 国会同意人事に反対

 2008年10月24日、議院運営委員会で、日本銀行副総裁の同意人事が議題となりました。
 日本共産党を代表して佐々木憲昭議員は、この人事に不同意の態度を表明しました。
 10月21日には、議院運営委員会で、候補の山口廣秀氏から所信聴取し、質疑ををおこない、佐々木議員も質問しました。

議事録

○佐々木(憲)委員 まず、日銀副総裁に山口廣秀氏を任命することに反対する理由について述べます。
 先日の議運委の聴聞において、銀証分離原則の後退など金融の規制緩和によってつくられた金融バブルが危機の背景にあるという私の指摘に、山口氏は正面から答えませんでした。金融機関に対する税金の投入については、納税者等に対し相当慎重な配慮が必要とは言いますが、税金投入はちゅうちょせずに判断していくということが必要と、積極的に肯定しました。責任のない国民に負担を転嫁する血税投入については、私たちは認めるわけにはいきません。
 この間、日銀は、不良債権処理の加速化など政府の施策を後押しし、アメリカの圧力とも相まって、ゼロ金利政策や超金融緩和政策など、日本の金融を異常とも言える状態にしました。この点について、山口氏は、肯定的な評価を行いました。
 その上、超低金利政策が円キャリートレードを生み出し、投機的経済を増幅させたのではないかとの指摘に対し、弊害があったことは事実と認めたものの、必要な政策であったと答弁しました。批判的見地をとっていると言えないことは明らかです。
 また、山口氏は、98年の日銀、大蔵省の接待事件の際、営業局金融課長として取引先金融機関から接待を受けていたため、最も重い譴責、20%の給与返上3カ月の処分を受けています。このような人物は日銀副総裁にふさわしくありません。
 以上の理由から、山口氏を日銀副総裁に任命する本人事案件に賛成することはできません。
 検査官については、特に問題がありませんので賛成します。
 公安審査委員会は、公安調査庁とともに、破防法に基づき活動している組織であります。我が党は、政治活動の自由、国民の基本的人権を侵害するスパイ活動を組織的、継続的に行っている公安調査庁、破防法の廃止を求めています。この立場から、公安審査委員会委員の任命に反対します。
 以上です。

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