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奮戦記

【15.07.04】工藤晃さんの卒寿と出版を祝う会がありました

   今日は、工藤晃さんの卒寿(90歳)のお祝いの会がありました。工藤さんは、1926年(大正15年)2月10日に生まれました。

 東大理学部地質学科で学び、各地の地質調査をおこない優れた業績を残してこられました。

 その後、日本共産党本部の政策委員、経済政策委員長として上田耕一郎さんなどとともに政策の発展に力を尽くしました。工藤さんが中心になってまとめた「日本経済の提言」「新日本経済への提言」は、政策の飛躍的な発展となりました。


 また、旧東京7区の衆議院議員として、国会でも大活躍をされました。早くからタックスヘブンを利用した多国籍企業の税逃れを追及し、政府も対応せざるを得ないところに追い詰めました。「議事堂の石」という本は、地質学を研究されてきた工藤さんだからこそ生まれたものです。数々の新しい発見があります。

 工藤さんは、党の政策委員会の活動のなかで、経済面での調査研究を積み重ねてこられました。その守備範囲は極めて広く、実証的研究を踏まえた経済理論、哲学、歴史、地質学、政策論に及んでいますます。
 沢山の研究書を出しおられます。1998年に出された「現代帝国主義研究」は、現代の帝国主義研究を画期的に前進させ、第24回野呂栄太郎賞を受賞しました。

 リーマンショック後に出された本だけでも、「資本主義委の変容と経済危機」「マルクス『資本論』とアリストテレス、ヘーゲル」「現代帝国主義と日米関係」「今日の世界資本主義と『資本論』の視点」があります。
 80歳を超えてから書かれた経済関係の本は、5冊にのぼります。その知的生産力は、「老いてますます盛ん」と言わざるを得ません。工藤さんのますますのご健勝とご活躍を期待しております。

 

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