奮戦記
【14.09.26】静岡県島田市の市長、静岡市の副市長とリニアで懇談
リニア問題について、国会議員団の調査をおこないました。26日には、静岡県島田市の市長、静岡市の副市長と懇談しました。
静岡県は、リニアが100%地下を通るだけで駅はひとつもありません。
南アルプスの静岡県側の山岳部に非常口を2ヶ所つくると言います。その穴は地下深くにあり、事故があったとき、乗客はどのようにして脱出するのでしょうか。その穴は、建設工事のとき、残土の運び出し口になります。
運び出した残土置き場をその近くにつくると言いますが、予定地は地盤が緩く現在でも崩落や土砂崩れが頻発しています。JR東海は10月にも、この南アルプス部分から工事を着工したいとしていますが、とんでもないことです。
もうひとつは、大井川の流量が減少する恐れがあることです。静岡県島田市の染谷絹代市長は、数日前に工事予定地を調査したそうです。いちばん心配していたのは、大井川の渇水問題でした。市長は「水脈のなかに穴を通すのだから、どうなるのかやってみないと分からないのが現場を見た実感。水は一度減ったら取り戻せない。水は命の元です。大変な危機感を持っている」「減った分を元に戻す工法の説明がない限り、認められない」ときっぱり。JR東海との話し合いがいちどもないこと、問い合わせに対してまともな説明がないことを批判しました。
静岡市の山本克也副市長との懇談で、副市長は「リニアは静岡市にとってはなんのメリットもない。残土置き場の自然破壊、大井川の流量減少などの懸念がある。今の段階ではその懸念が払拭されていないので、着工すべきでない」と述べました。
島田市や静岡市の懇談で明らかになったのは、リニア建設は“百害あって一利なし”ということでした。リニアは中止すべきです。