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奮戦記

【13.08.04】安倍内閣の閣僚による靖国参拝の動きに抗議する!(facebookより)

   安倍内閣の稲田朋美行革担当大臣が、8月15日の終戦記念日に靖国神社に参拝する意向を固めたと報道されました。稲田氏は、終戦記念日の参拝について1日、首相官邸に打診して了承を得たとされています。
 また、高市政調会長も靖国参拝の意向を明らかにしました。高市氏は、第1次安倍内閣の少子化担当大臣だった2007年も含め、毎年、終戦記念日に靖国参拝しています。今年2月には「夏には靖国の森で、安倍晋三首相も多くの閣僚たちもご英霊に感謝の祈りを捧げられるよう、その日を楽しみに歩んで参りたい」と述べ、安倍総理と閣僚の参拝を求めていました。
 安倍内閣の閣僚は、今年4月にも稲田氏や麻生太郎副総理ら4閣僚が靖国神社に参拝しました。これを契機に、日本と中韓との関係が悪化した経緯があります。
 米議会調査局は8月2日、「日米関係に関する報告書」を公表し、そのなかで日本と中国や韓国との関係について「安倍晋三首相や閣僚が8月15日に靖国神社に参拝すれば、地域で緊張が高まる恐れがある」と指摘しました。

   いったい靖国神社とは、どのような神社なのでしょうか。
 靖国神社は、町や村にある普通の神社ではありません。もともと「天皇のために戦死した軍人・軍属だけをまつる神社」なのです。
 そのため、たとえば東京大空襲で亡くなった人々は、祀られていません。また、西郷隆盛のような人も祀られていません。それは、西南戦争で官軍とたたかって没したからです。
 会津藩士でも、鳥羽伏見の戦いで戦死した白虎隊などの会津藩士は「朝敵」なので祀られておらず、禁門の変(蛤御門の変)で戦死した会津藩士は「朝敵である長州藩と戦って死んだ」から祀られているのです。要するに「御国のため=天皇のため」に死んだかどうか。これが祀られるかどうかの“唯一の基準”となっているのです。そこには、本人や親族の意向はまったく考慮されていません。
 「天皇のための名誉の戦死」をした人々を「英霊」として祀る侵略戦争と軍国主義を推進する精神的シンボル。――それが靖国神社です。
 靖国神社は、戦前、侵略戦争遂行の精神的支柱の役割を積極的に果たし、戦後もこの侵略戦争を礼賛しつづけ、軍国主義復活の“旗ふり役”となってきました。1978年からはA級戦犯まで合祀している特殊な神社です。
 その靖国神社を、国の代表ともいうべき閣僚が参拝することは、過去の侵略戦争を肯定する立場に日本政府が立つことを、公然と内外に表明することになるのです。
 それは、これまで日本政府がとってきた「村山談話」などの見地とは、まったく相いれない姿勢です。

   侵略戦争で肉親を奪われ、政府の誤りをくり返させないと誓った日本国民も、また日本の侵略戦争や植民地支配で塗炭の苦しみをなめたアジア諸国民も、総理をはじめ閣僚の靖国参拝計画をきびしく批判してきたのは当然のことだったのです。

 靖国神社はいまでも、旧陸軍を創設した人物の巨大な像がたち、特攻兵器だった「回天」など戦争で使われた数々の兵器が展示され、「軍人勅諭」の碑がたち、強制労働でつくった泰緬(たいめん)鉄道の機関車が展示されています。神社そのものが侵略戦争肯定の立場にたっているということは、はっきりしています。
 再び「御国のために命を捧げる」ような若者をつくる道に、日本が踏み出すようなことは、絶対に許してはなりません。
 日本共産党は、今年7月で創立91年になりますが、私たちの先輩たちはどんな弾圧をもおそれず侵略戦争に身をもって反対を貫きました。その伝統を受けつぐ反戦平和の党の一員として、私は「大東亜戦争」肯定論の立場に立つさまざまな危険な動きにたいして、今後もきっぱり反対していく決意です。

  少し涼みましょうか( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

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