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奮戦記

【13.06.10】国会ひとくち話……質問通告、質問取り(facebookより)

 国会の委員会審議などで、質問者が事前に質問の趣旨を通告することを「質問通告」と言います。質問通告は、答弁の準備をさせることが目的です。しかしそれは、慣習としてやっているだけで、国会法にも規則にも規定はありません。
 答弁をする側からいうと質問内容を聞き取りに来ることですから「質問取り」です。
 私は可能な限り詳しく通告しています。特に数字を答弁させたいときは事前に通告しておかないと正確な答えは出てきません。 ただし事前に知らせずいきなり聞いた方が効果があることもありあす。それは質問する側の作戦次第です。
 大臣の答弁は、ほとんどを官僚が作成しています。
 以前、民主党が野党時代のときは真夜中(会議当日未明)まで質問通告を出さず、官僚を「いびっていた」と言われたことがあったようです。しかし、与党になると一転して「前日の昼までに通告せよ」と野党に言うよ...うになりました。
 霞ヶ関の官僚にとっては大変です。いつまでも質問通告をしてこない議員がいると、どの省庁が答弁書を作成するかはっきりしないまま、各省庁の官僚が夜遅くまで足止めされるからです。ある議員のブログに、こんな書き込みがあったそうです。「早く質問を出してください!官僚にも家庭があります。あなたのために家に帰れない役人が何百人といるのです」と。
 大臣は、その準備された「答弁書」を朝早く起きて読み、官僚のレクチャーを受けて委員会の答弁席に立つのです。
 私は、「明るいうちに通告する」ことをモットーにしていますが、一日に2回、3回と質問が重なると通告が遅くなる場合があります。質問者である議員の多くは、意図的に遅くまで通告を伸ばしているのではなく、ぎりぎりの時間まで、調査をし関係者の話を聞き、質問に反映させる努力をしている場合が多いのです。このような攻防は、議会ならではのことでしょう。

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