奮戦記
【13.06.05】国会ひとくち話……質問準備(facebookより)
準備で欠かせないのが、質問で取り上げる問題に関する国の施策がどうなっているか、所管省庁から聞き取りをすることです。これを「レクを受ける」といいます。
レクとはレクチャーを縮めたものです。その目的は、施策の現状を正確に把握し質問で追及すべき点を明確にすることです。
しかし、一筋縄ではいきません。「レク」にあたっては、事前に「こういう点について聞きたい」と通告をしておくのですが、レク当日に議員会館の事務所にやってきた官僚から話されるのは、たいてい簡単な制度の概要解説です。「え?それで終わり?」と思うほどです。
そこで「この部分はどうなっているのか?」「あれはどうか?」ときくと、やおら大きなカバンから用意していた別の資料を出して追加説明をはじめます。「資料があるなら最初から出せよ!」と思うのですが、こちらから質問しないと、なかなか資料を出しません。「レク」を受けるためにも、事前によく準備し追及点を整理しておかないと、官僚の通り一遍の説明を聞くだけで終わってしまうのです。
さらに実態を明らかにするために、資料の追加提出を官庁に要求することもあります。この資料がなかなか出てこないこともたびたびです。とくに、与党にとって都合の悪い資料ほど出そうとしません。何度も催促して、やっと質問前夜に、ときには当日の朝になって、求めていた資料が出てくることもあります。
委員会室で実際に質問に立つ以前に、準備段階ですでに政府との攻防がはじまっているのです。
議員宿舎の入口に咲いてました
佐々木憲昭twitterより