奮戦記
【13.03.19】議運委で会計検査官候補に質問しました
議運委員会で、会計検査官候補の角紀代恵立教大教授の所信表明、質疑がおこなわれました。
私が質問したのは以下の点です。
第1は、会計検査院の役割についてです。
憲法第90条と会計検査院法でも明らかなように、会計検査院は、何よりも内閣からの独立性を保持し、国の決算をはじめすべての行政機関に対して、タブーなく検査のメスを入れる権限がある。国民は、行政に対して厳しいチェックを求めています。
検査院の役割について、どのような認識をお持ちでしょうか。
第2は、会計検査院の改革についてです。
会計検査院法によると、「検査を受けるものに帳簿、書類その他の資料若しくは報告の提出を求め、又は関係者に質問し若しくは出頭を求めることができる」「求めを受けたものは、これに応じなければならない」と、大変大きな権限が与えられています。
また、「会計検査院は、検査の結果国の会計事務を処理する職員に職務上の犯罪があると認めたときは、その事務を検察庁に通告しなければならない」と規定しています。
これだけ大きな権限のある会計検査院が存在するにもかかわらず、これまで、さまざまな官製談合事件が繰り返されてきました。
しかし、会計検査院が摘発したものは、ほとんどなかった。それは、どこに問題があると考えますか。
第3は、公会計についてです。
企業会計を国や自治体の財政運営に適用しようとするものですが、企業は利益を追求するものであり、自治体は住民の福祉増進を目的としています。
企業と国・自治体というのは、本質的は違いがあると思います。その違いをどのように認識しているでしょうか。
「財政健全化」の名の下で「受益」と「負担」が言わていれるが、それを理由に、福祉・医療の切り下げなどがおこなわれ、負担が増えて住民生活が圧迫され、職員の削減と非正規化がすすむという問題が起こっています。これでは本末転倒ではないでしょうか。