奮戦記
【06.04.01】前原代表など民主党幹部総退陣で政局はどう変わるか
昨日、民主党の前原代表が、虚偽の「送金メール」問題の責任をとって辞任を表明したことが、今日の新聞テレビなどマスコミでも大きく取り上げられています。
前原氏は、昨日の両院議員総会で「支持者、国民を失望させたすべての責任は私にある」と陳謝しました。
民主党の執行部は総退陣した後、4月7日に新代表を選出する両院議員総会を開く見通しです。
虚偽「メール」をとりあげた永田寿康衆院議員も、議員辞職する意向を同党に伝え、衆院に辞職願を提出しました。
この1ヵ月半、永田議員が持ち出したあの偽メールによって、政治の流れはガラッと変わりました。民主党の小泉政治批判が止まったからです。
参議院予算委員会で、ある民主党議員は「小泉さんは自民党をぶっ壊すと言っていたが、民主党が壊れてしまった」なんて自嘲気味に話していました。
小泉内閣の矛盾が、一気に吹き出るかたちではじまった国会でしたが、偽メール事件で自民党がすっかり息を吹き返した感じです。
耐震偽装事件で追及されていた自民党の伊藤公介議員でさえ、廊下ですれ違いざま、笑みをうかべながら「しばらくお会いできず淋しかったですね」などと言うのです。
――それまで逃げ回っていたにもかかわらず、永田問題で救われたと思っているに違いありません。まったく許せないことです。
このような状況が、果たしてどう変わるのか。来週以後の国会の動きが注目されます。