奮戦記
【05.12.21】与党は、なぜヒューザー社長の喚問を拒否するのか!
今日の衆院国土交通委員会理事会で、自民・公明の与党側は、耐震強度偽装問題で野党側が要求していた「ヒューザー」の小嶋進社長らの証人喚問について、「既に捜査が始まっている」などとして拒否しました。
そんな理屈が通用するなら、政治的道義的な責任を明らかにする国会の機能を投げ捨てることになるではありませんか。
与党はまた、伊藤公介元国土庁長官ら4人の参考人招致も拒否しました。
これでは、自民党も公明党も疑惑の真相究明にフタをしようとしているとしか思えません。
耐震強度偽装事件をめぐる事態は、いっそう深刻化しています。
国土交通省は、今日の委員会質疑のなかで、新たに、東京都渋谷区の分譲マンション「ダイナコートエスタディオ桜丘」、豊島区のホテル「プレッソイン池袋」と横浜市の共同住宅2物件、計4件で構造計算書偽造が確認されたと発表しました。
これで姉歯秀次元一級建築士による偽装は82件となりました。
また、強制捜査の対象となった姉歯元建築士、木村建設、ヒューザー、平成設計、総合経営研究所が関与し、関係自治体が調査中の物件が608件に上っていることを明らかにしました。……ほんとうに、どこまで広がるのでしょう。底なし状態です。