奮戦記
【05.07.24】解散を「躊躇するようなら小泉的ではない」だって?
今日のNHK討論番組で、自民党の片山虎之助参院幹事長は、法案成立の可能性について「五分五分だ」と述べました。
そのうえで、否決された場合の小泉首相の対応について、「(衆院解散を)ちゅうちょするようなら小泉的じゃない」と述べました。
これは、法案を通すための脅しともみえますが、あらためて首相が解散に踏み切るとの見方を示したものです。
参院特別委員会で審議中の郵政民営化法案は、今週、自民党執行部と反対派による多数派工作が続くでしょう。しかし、反対派の勢いは衰えていないようです。
それと並行して、採決日程をめぐる与野党の攻防が始まります。
与党側は、8月4日に参院郵政特別委で採決し、5日の参院本会議採決を目指す方針だと言われています。
郵政法案の継続審議や、大幅修正の可能性も取り沙汰されています。しかし、小泉総理は受け入れないでしょう。
なぜなら、継続審議になれば、小泉内閣は“死に体”内閣となってしまうからです。片山自民参院幹事長も「継続審議では何も変わらない」と否定的です。
大幅修正も小泉総理が拒否しており、その可能性もほとんどないでしょう。
「日経」(7月18日)で、コラムニストの田勢康弘氏がこう書いていたのが印象的です。
――「この人(小泉首相)の厄介なところは、もし総選挙になったとして自民党が分裂する恐れはないのか、民主党に勝てるのか、というだれもが考える思考方法を取らないことだ」。
――「否決されたら、迷わず解散・総選挙。その過程で一切の妥協を排除する。どうすれば内閣の支持率が上がるか、そんなことはどうでもいい」。
こうなると、いよいよ“解散”ということになりますかね。…準備だけは怠りないようにしなければなりません。