奮戦記
【04.12.26】ファルージャの“完全破壊”に怒りがひろがっています
「しんぶん赤旗」のカイロ特派員によりますと、1カ月以上にわたる米軍のファルージャ攻撃作戦から逃れ市外に避難していた市民の一部が、24日と25日、ファルージャ市内に戻ったそうです。
戻った市民は破壊のあまりのひどさに衝撃を受けるとともに、米軍への怒りを新たにしています。
ロイター通信によると、学校教師のアリ・モハムドさんは、こう言いました。「ファルージャは破壊された。私の家は影も形もない」。
ヤセル・サッタルさんは「今世紀最悪の犯罪だ。彼らはイスラムを破壊しようとしている。われわれの怒りと抵抗はいっそう大きくなるだろう」と語っています。
英国放送協会(BBC)は、市民に同行したファルージャ総合病院のサレ・フセイン院長代行の言葉を伝えました。
――「市内の60%から70%は完全に破壊された。残る30%も被害を受けない家は一軒もない」「仲間の一人の家は破壊され、焼き払われていた。隣家には親類の遺体が置き去りにされて横たわっていた」。
イラク暫定政府は、市民の損害に対して一定の補償をすると言っているそうですが、そんなことで市民の怒りは収まるはずもありません。
ラムズフェルド米国防長官は、24日にファルージャ近くの米軍基地を訪問しましたが、「君たちがやっているのは気高い仕事だ」と兵士を激励するだけで、市内の実情は見ようともしなかったということです。