奮戦記
【04.05.06】こんな決着で年金改悪法案を通していいのでしょうか?
今日は、野党の国対委員長会談や与党と民主党の幹事長会談などが、断続的におこなわれました。
そのためもあって、今日の本会議は開けず流会となりました。
これらの協議のなかで、日本共産党の穀田国対委員長は、次のように主張しました。
(1)年金法案「採決」は無効であり、公聴会の実施を含め差し戻して審議をおこなうべきだ。
(2)与党から打診のある協議機関については、正規の国会機関とすべきであり、決して密室協議にしてはならない。
(3)年金の一元化については、低い年金水準で一元化するのは納得できないし、議論の中身を一元化に限定することには、異論がある。
しかし、自民党、公明党、民主党の3党の幹事長が、夜の8時過ぎになって次のような「合意」に達したそうです。
――衆議院と参議院のそれぞれの厚生労働委員会に「年金の一元化問題を含む社会保障制度全般のあり方に関する小委員会」を設置し、年金の一元化問題を含む社会保障制度全般の一体的見直しを行い、平成19年3月を目途に結論を得て、随時実施する。
また、与野党により平成16年から年金の一元化問題を含む社会保障制度全般の一体的見直しのための協議会を設置し検討する。――
う〜ん! これで何が解決したのでしょうか。
差し戻して審議をおこなうでもなく、年金改悪法案の撤回や抜本的な修正があるわけでもないのです。
年金一元化問題等について、これから協議していくという言葉しかありません。
この方向で法案の字句上の手直しをしても、国民にとっては、何のメリットもありません。
負担増と給付減の年金改悪法案という内容はそのままなのですから。……