奮戦記
【04.05.04】日歯連汚職で7人を贈収賄罪で起訴!新事実も発覚
今日、東京地検特捜部は、日本歯科医師会前会長の臼田貞夫容疑者や元社会保険庁長官の下村健容疑者ら7人を、贈収賄の罪で起訴しました。
日本歯科医師会の前会長・臼田被告らが、厚生労働省の中央社会保健医療協議会の元委員で、社会保険庁長官だった下村健被告らに、歯科医師の初診料の実質的値上げに便宜を図るよう依頼し、現金など330万円あまりを贈った罪です。
特捜部は、それらの金の一部が帳簿に記載されていることから、金銭の授受やわいろ性について、臼田被告らを追及しています。
汚職事件をめぐって新たな証言も出てきた
JNNによると、新たな証言が出ています。
政治団体の日歯連側が、支援する国会議員に対して、「金を預かって欲しい」などと言って、裏金作りに協力するよう要請していた可能性があることが分かりました。
去年秋の総選挙で落選した吉田幸弘前衆議院議員は、おととしまでの3年間で、日歯連から、あわせて1億1700万円あまりの献金を受けていました。
2002年秋以降、日歯連が吉田前議員への献金5000万円を還流させ、裏金を捻出したとされる疑惑です。
関係者によると、吉田前議員は日歯連側から「金を預かって欲しい。その金はもらったことにして、後で返して欲しい」と言われ、裏金作りに協力するよう要請されたということです。
特捜部は、還流された金のその後の流れなどを引き続き調べるものと見られます。
この他、日歯連が裏献金に領収書を出さない政治家の一覧表をつくっていたことも発覚してます。
新聞報道によると、わいろの原資を支出した日歯連が、2001年度、献金しても領収書をもらえなかった政治家に番号を付け、金額を記載したリストを作成していたというのです。
一部の内部関係者への説明用に整理したとみられるが、裏献金が広く行われていた実態を示しているようです。