奮戦記
【03.06.09】盧武鉉(ノムヒョン)韓国大統領が国会で演説
今日11時から、衆議院本会議場で盧武鉉(ノムヒョン)韓国大統領が演説し、私も議場でそれをお聞きました。
大統領は、未来志向の両国関係構築の重要性を強調する一方、日本の「防衛安保法制と平和憲法改正の論議を疑惑と不安の目で見守っている」と、はっきり述べたのが印象的でした。
事前に配布されていた日本語訳の原稿にはなかった「疑惑と不安」という言葉を使い、有事関連法案が成立したりイラクに自衛隊を派遣するイラク新法などの日本の動きにたいして警戒感を表明しました。
盧大統領は、「不幸だった過去の歴史を思い起こす動きが日本から出るたびに、韓国を含むアジア諸国の国民は敏感な反応を見せてきた。防衛安保法制と平和憲法改正の論議についても、疑惑と不安の目で見守っている」と訴えました。
さらに「それが根拠がなかったり、感情だけにもとづいたものでないならば、日本が過去の宿題のすべてを解決できずにいる、ということを意味する」と述べ、「過去はあるがままに直視し、率直な自己反省によって相手を理解・評価するよう国民を説得していかねばならない」とのべました。
なかなか率直な発言で、私は、たいへんさわやかな印象を受けました。
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