公共事業を食い物にする自民党の体質を象徴=鈴木議員再逮捕で筆坂書記局長代行が記者会見
日本共産党の筆坂秀世書記局長代行は1日夕、国会内で記者会見し、鈴木宗男衆院議員が受託収賄容疑で再逮捕された問題について「あらゆる公共事業を食い物にする自民党の体質そのものが象徴的に示された事件だ」とのべ、「野党4党が国会に提出した公共事業受注企業からの献金禁止法案の必要性をますます示すもの」と強調しました。
筆坂氏は、国会証人喚問などでの鈴木氏の弁明とは逆に、「自分を後援する企業に公共事業の受注で口利きをして仕事を回し、その見返りにわいろを受け取るのが実態だということが改めて証明された」と指摘。加えて、北海道開発局から島田建設への“天下り”の実態があることを示し、「行政側の責任も問われる」とのべ、「政官業の癒着の構図にメスを入れる必要がどうしてもある」と強調しました。
筆坂氏はまた、島田建設が受注した紋別港、十勝港が、貨物の取扱能力で100万トン、180万トンなのに対し、実績は1万6000トン、8万9000トンと大きな落差があることを指摘。「自民党が口利き料を受け取るため、無駄な公共事業であっても進めていくという構図ができあがっており、公共事業のあり方全体を問うものだ」と力説しました。
さらに、鈴木氏にかかわる疑惑は、北海道関係だけでも、開発庁長官時代のものだけではなく、「北方四島」支援事業など多岐にわたっていることを示し、「検察がそこまで切りこんでいくことを強く期待したい」とのべました。
(2002年8月2日付「しんぶん赤旗」より)