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受託収賄で鈴木容疑者あす追起訴=受注依頼の9件の工事・島田建設が落札率98%超

2002年8月20日・「しんぶん赤旗」報道

 衆院議員鈴木宗男容疑者(54)=あっせん収賄罪で起訴=が有力後援企業「島田建設」(北海道網走市)から、北海道開発局の工事受注を依頼された見返りに600万円のわいろを受け取った受託収賄事件で、島田建設が鈴木容疑者に依頼した9件の工事を、平均で98%を超える落札率で受注していたことが19日、開発局の内部資料などで分かりました。開発局側は「官製談合」により島田建設が落札できるよう調整しており、同社の不透明な受注実態が改めて浮き彫りになりました。東京地検特捜部は、拘置満期の21日、鈴木容疑者と政策秘書多田淳容疑者(50)を受託収賄罪で追起訴する方針です。

 調べによると、鈴木容疑者は北海道開発庁長官在任中、島田建設の島田光雄社長(56)から開発局発注の9件の工事受注を依頼され、4回にわたり計600万円のわいろを受領した疑いが持たれています。

 内部資料などによると、9件はいずれも98年に入札が行われた港湾関連工事で、すべて島田建設が落札に成功、受注額は計約34億円に上りました。このうち8件は、落札率が99%前後と予定価格に極めて近い額で受注。9件の落札率の平均は98.16%でした。

 この結果、島田建設は他の工事分も含め、98年の開発局からの受注総額を、前年の約25億円から約43億円に急増させています。

 関係者によると、鈴木容疑者から指示を受けた開発局側は、この9件について、業界団体を通じて「天の声」を出し島田建設の受注を事実上指名。「官製談合」を主導していたとされ、関係者は「予定価格が漏えいされた疑いもある」と指摘しています。

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