ムネオ疑惑・こんなにも=「やまりん」「島田建設」は氷山の一角・八田議員調べ
2002年8月14日・「しんぶん赤旗」報道
鈴木宗男容疑者(衆院議員)をめぐる一連の疑惑は、同容疑者が北海道開発庁長官時代、北海道開発局に同局発注の公共事業を後援企業の「島田建設」に受注させるよう指示し、同社からわいろを受け取っていた受託収賄容疑で再逮捕(8月1日)される事態に至っています。
同容疑者は官房副長官時代、違法伐採で入札参加資格停止の行政処分を受けた林業会社「やまりん」から依頼を受け、処分終了後、公共事業受注の便宜を図るよう林野庁に口利きした見返りに同社からわいろを受け取っていたあっせん収賄容疑で逮捕されていました。今回の再逮捕はそれに続くものです。共通するのは、自分を後援する企業に公共事業を受注させるよう行政側に指示、圧力をかけ、その見返りにわいろを受け取っていたという構図です。
これら2つの事件は、氷山の一角にすぎません。日本共産党の八田ひろ子参院議員の調べでは、鈴木容疑者にかかわる疑惑は、北海道関係だけでも、20件にのぼります。
この公共事業などを受注した企業から鈴木容疑者や自民党への献金総額(1995年〜2000年)は、10億4400万円余です。
こうした政官業癒着の腐敗構造の全体にメスを入れることが必要です。