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鈴木被告が当初から深く関与=モンゴル・ディーゼル発電施設

2002年8月29日・「しんぶん赤旗」報道

 三井物産と鈴木宗男衆院議員――。28日明るみに出た、ODA(政府開発援助)によるモンゴル・ディーゼル発電施設にかかわるワイロ提供疑惑では、北方支援事業をめぐる一連の事件で出てきた名前が登場します。疑惑の構図を見ると…。

 「国後島と同じ組み合わせだ」。北方支援事業の大きな疑惑として浮上した国後島ディーゼル発電施設工事をめぐる三井物産の不正入札事件発覚直後から、モンゴルのディーゼル発電施設事業についても疑惑が関係者から指摘されていました。

 モンゴルへの発電施設供与は、98年から2001年にかけ4次にわたって実施されたもの。問題となっているのは第4次事業。第1期工事(昨年2月入札)と第2期工事(昨年12月入札)を三井物産が総額約16億3000万円で受注します。

 コンサルタント業務を担当したのは、北方支援のディーゼル発電施設と同じくパシフィックコンサルタンツインターナショナル(PCI)。同社は、色丹、択捉両島の発電施設工事で三井物産側に予定価格を漏らしています。

 北方支援事業をめぐって鈴木宗男議員の名前が出てきたように、モンゴルのODA事業でも「鈴木さんが当初から、深く関与していた」と外務省関係者は指摘します。

 「電力問題を抱えていたモンゴルでは、当初、太陽光発電をやっていたんです。でも、鈴木さんが『こんなんじゃだめだ』とディーゼル発電施設をおしたと聞いています」
 鈴木被告はモンゴルの友好議員連盟に名前を連ねているほか、1991年に外務政務次官としてモンゴルを訪問。1997年に訪問した際には、モンゴル政府から、首相経験者を除いて外国人に与えられる勲章では最高位の「北極星勲章」が贈られるなど、モンゴルに影響力を持つ有力政治家でした。問題の事業は、当時自民党総務局長だった鈴木被告の強い意向を受け、追加供与が決まったとされ、政界との関係の解明が求められます。

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国会レポート

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