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北海道矢臼別演習場の関連事業・予定価格の100%で落札も=鈴木被告支援の犬飼工務店など・防衛分野でも癒着の構図

2002年 8月22日・「しんぶん赤旗」報道

 受託収賄事件で起訴された鈴木宗男被告の関与が指摘されている防衛施設庁発注の北海道矢臼別演習場SACO(沖縄に関する特別行動委員会)関連事業の入札をめぐり、鈴木被告の支援企業などが予定価格と同じか、極めて近い価格で落札していたことが21日までに分かりました。これは、防衛施設庁が日本共産党の児玉健次衆院議員に提出した資料で判明したもの。鈴木被告をめぐってはこれまで林野庁や北海道開発局をめぐり支援企業との癒着が明らかになっていますが、防衛施設庁発注工事をめぐっても同じような構図が浮上しました。

児玉議員へ提出の資料で判明

 SACO関連事業は、米海兵隊の沖縄での実弾射撃訓練移転にともない日本側が施設の新設などをおこなったもの。日本側負担は総額825億円。矢臼別演習場内だけでも5年間に、33億4000万円の事業費が注ぎ込まれ兵舎や食堂、情報訓練施設などを建設しています。

 防衛施設庁の提出資料によると、同庁が発注した矢臼別演習場SACO関連事業の工事数は57件。契約企業数は31社でこのうち17社が5年間に鈴木被告の政治団体などに献金している企業です。入札の際の落札率(予定価格にたいする落札価格)は平均で97.3%にのぼっています。

 鈴木被告の有力支援企業である犬飼工務店は、食厨等新設工事を予定価格の100%で落札(2億3205万円)。しかし実際の契約額は2億3468万円と落札価格を超えているばかりか、その後、1838万円の追加工事を上乗せされていることもわかりました。

 島田建設は、観測塔やトイレなどの工事を予定価格の100%で落札。実際の契約額はその48%増。高部電気も兵舎建設の電気・通信部門を98%で落札し、契約は落札価格の23%増でした。

 57件全体のうち、3割の15件で契約額が落札価格を上回っています。また6つの追加工事契約があり、計4割の工事で当初計画を大幅に上回っていました。

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