国後島発電所・鈴木議員の関与明白=小泉親司議員が会談メモで追及
2002年7月4日・参院外交防衛委員会
日本共産党の小泉親司議員は4日の参院外交防衛委員会で、国後(くなしり)島ディーゼル発電所建設をめぐる三井物産部長らの逮捕(偽計業務妨害容疑)に関連し、焦点となっている同発電所建設への鈴木宗男容疑者・衆院議員=あっせん収賄容疑で逮捕=の関与をただしました。
鈴木議員が国後島のゼーマ・南クリル地区長との会談で、東郷和彦外務省欧亜局長(当時)ら同省幹部を前に「ディーゼル発電所がよいと思う」と発言していることが、同省の発電所供与決裁書に添付された会談メモで明らかになっています。小泉氏はこの事実をあげ、「(鈴木議員の)関与というのが常識ではないか」とただしました。
川口順子外相は「ゼーマ地区長から(ディーゼル発電所について)鈴木議員を含む支援団に対し要請があった。鈴木議員個人に要請したのではない」と繰り返し、鈴木氏の発言と関与については判断を示しませんでした。
小泉氏は、支援委員会の幹部が、入札から丸紅を外したことを鈴木議員に報告した事実が伝えられているとして、支援委幹部と鈴木氏との関係について再調査を求めましたが、川口外相は「別途調査は考えていない」と拒否しました。
(「しんぶん赤旗」2002年7月5日付より)