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疑惑究明に北海道の共産党議員奮闘=盗伐業者「やまりん」の指名排除要求・堀知事への献金やめさす

2002年6月19日・「しんぶん赤旗」報道

 「動く利権屋」ともいわれた鈴木宗男衆院議員の逮捕状請求の容疑は、帯広市内の木材会社「やまりん」(旧山田林業)が国有林盗伐事件のあとの国有林払い下げをめぐる500万円のあっせん収賄です。この問題について、日本共産党道委員会は、党道議団を先頭にして徹底究明を求めて奮闘してきました。

やまりん

 問題のやまりんの山田勇雄会長は、旧5区時代から鈴木宗男議員の後援会長として巨額の政治献金を続けてきました。97年にはやまりんと山田勇雄会長、山田哲社長など「やまりん」グループ全体で640万円もの企業献金を行っていました。

 党道議団は、やまりんが営林署長、課長ら9人の天下りを受け入れるなどして白糠、阿寒、新得などで約七千本ものトドマツを無断伐採していたこと、堀道知事もやまりんグループから130万円の献金を受けていたことを明らかにし、被疑企業からの献金を返還させてきました。また道有林の払い下げ等の急増を指摘し、盗伐企業の指名排除を求めました。

 この過程で今回の逮捕容疑となった鈴木官房副長官が、指名停止処分の中でもやまりんの依頼を受け農水省に対して「やまりんの面倒をみるように」要請し、500万円のわいろを受け取っていました。このときの共産党議員の追及と告発が今回の逮捕へ発展したのです。

ムネオハウス

 ムネオハウスなど北方四島支援事業や、釧路西港や高規格道路をめぐる入札介入と宗建会の関連など、ムネオ疑惑をめぐっても、共産党議員団の奮闘は著しいものがありました。

 今日のムネオ疑惑糾明の先駆をなした佐々木憲昭衆院議員の2月13日の質問戦は、山根泰子道議のムネオ診療所問題や根室市議の「友好の家」視察、造船所に上架・放置された友好丸など“点と点”をつなぐ綿密な調査活動の上に展開され、国民的反響をよびおこしたのです。

 とりわけ、日本共産党道議団が6人に躍進して10年ぶりに北方領土特別委員会に委員をおくりビザなし交流で色丹島のムネオ診療所を視察したこと、根室(4人)と釧路(5人)の市議団がフル回転して調査活動を展開し国会・道議会と結んだ活動が重要な役割を果たしました。北海道から政官業の腐敗・癒着を根底から打開する課題は本格的にはこれからです。今回の逮捕を機にして、清潔な政治を求めるとりくみがいよいよ重要な段階にいたっています。

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国会レポート

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