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ムネオ後援団体「宗建会」・「存在知らぬ」と国交省報告=“ウソだ”と元自治体幹部が証言

2002年6月10日・「しんぶん赤旗」報道

 「国土交通省の調査報告は私の体験からいってもウソ」―。ゼネコンがつくる鈴木宗男衆院議員の後援団体「宗建会」について、国土交通省は5日「存在を知らなかった」との調査結果を発表しましたが、北海道釧路市の元幹部は、同省北海道開発局幹部から直接「宗建会」入会の有無を聞かれた体験をあらためて本紙に証言、同省調査のずさんさを告発しました。

 「宗建会」は、北海道釧路・根室管内に出先事業所を持つ大手ゼネコンなど62社が同議員の名前を取り、1997年に結成したもの。「鈴木宗男氏の政治活動を全面的に後援」することを会則にうたい、会員企業が同議員への政治献金もおこなっています。

 同省北海道開発局(旧北海道開発庁)は公共工事受注を希望する企業にたいし、「宗建会」入会の有無を質問。この結果、同局釧路開発建設部港湾建設事務所が発注した1億円以上の工事(2001年度)の約8割を会員企業が受注していたことが、本紙報道や、日本共産党の緒方靖夫議員の質問(5月27日参院予算委員会)で明るみにでました。

 扇国土交通相は緒方議員にたいし、調査を約束。5日にその調査結果を発表しましたが、同省は、「北海道開発局職員(76人)から聞き取りをおこなった結果、最近の報道があるまで全員が宗建会の存在について知らなかった」などとしています。

 これにたいし、自分自身の体験をもとに、「調査結果はでたらめ」と語るのは、現在建設関連会社に勤める釧路市元幹部。この元幹部は、2001年秋に、勤務先の建設関連会社の支社長と同社の製品を売りこむため、北海道開発局釧路開発建設部の幹部を訪れたさい、「『おたくは宗建会には入っているの』と聞かれた」と証言します。

 元幹部が「鈴木先生にお願いすることもないですから(入っていません)」と答え、「入らないとまずいのですか」と尋ねると、建設部幹部はあわてて「いやそんなことはない。聞いてみただけ」と答えた、といいます。

 元市幹部は、宗建会について「私が市役所にいるころからかなり知られていた」と証言。当時、業者から「きょうは宗建会のゴルフがあった」「総会があった」とよく聞かされた、といいます。また、そうした業者が、北海道土木部の出先機関を訪れた時にも、その職員から「宗建会に入っているか」と尋ねられたことを聞いています。

 同省の真相隠しに、この元幹部は「あまりにひどい」と怒っています。

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