宗男議員表敬訪問は外務省の指示=日ロ青年交流事業で松本善明議員が追及
2002年4月3日・衆院外務委員会
高野保夫日ロ青年交流委員会事務局長は、3日の衆院外務委員会で、日ロ青年交流事業として日本に招かれた訪問団が頻繁に鈴木宗男衆院議員を表敬訪問した理由について、「日本政府の交流委員たる者からの指示だ」と述べ、外務省の指示だったことを明らかにしました。日本共産党の松本善明議員への答弁。
日ロ青年交流委員会は1999年に設立された国際機関で、日本に事務局があり、事業主体も日本です。日本側の交流委員は、丹波實駐ロシア日本大使、小池孝行ロシア交流室長、川端一郎在ロシア大使館参事官の3人。この間、青年交流事業で約1100人が日本を訪問。79回の訪問回数のうち49回も鈴木議員を表敬訪問したとされます。
高野氏の答弁は、外務省の指示で鈴木氏への表敬訪問が日程に組み込まれたことを明らかにしたものです。
松本氏はまた、青年交流委員会が実施している日本からロシアへの若手研究者派遣(フェローシップ事業)の選考に、佐藤優元外務省国際情報局分析一課主任分析官が参加していた事実を指摘。高野氏は「ロシアの事情に詳しい人が関与するのがいいだろうとの判断でお願いした」と答弁しました。
松本氏が「交流事業といいながら鈴木氏が私物化しているといわざるを得ない」と批判。川口順子外相は「日ロ青年交流事業については調査中だ。調査結果は発表する」と述べました。
(「しんぶん赤旗」4月4日付より)