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支援委員会が130億円をため込み=小泉参院議員の追及に外務省が答弁

2002年3月15日・参院沖縄北方特別委員会

 鈴木宗男衆院議員の入札関与疑惑に揺れる「北方四島」支援事業の発注元である「支援委員会」が、約130億円の“ため込み金”を抱えていることが15日、判明しました。参院沖縄・北方特別委員会で日本共産党の小泉親司議員の追及に、外務省が明らかにしたものです。

 小泉氏は、1992年度から2001年度までに日本政府が支援委に拠出した資金の総額は591億円であることを指摘。拠出金の残金がいくらかを質問したのに対し、斎藤泰雄欧州局長は「最近の時点での残金は約130億円だ」と答弁しました。

 小泉氏は、繰越金が拠出金総額の20%にのぼることを示し、「とうてい繰越金とはいえない。外務省のプール金と同じため込み金だ」と追及しました。支援委はこれまで人道支援に135億6000万円、技術支援に94億7000万円、「北方四島」支援に86億7000万円を支出しています。ため込み金を130億円だとすると、拠出金との差額は145億円になります。

 そこで小泉氏は、支援委員会の運営費としての支出はいくらになるのかと質問。斎藤局長は、支援委事務局運営管理費として2001年度予算で4107万円、02年度予算で4044万円を計上していると答弁し、92年度から現在までの運営費実績については「手元に資料がない」と述べるにとどまりました。

 川口順子外相は「繰越金があること自体は制度の円滑な運営上必要」と答弁。小泉氏は「不明朗な支援委予算は見直すべきだ」と批判しました。

(2002年3月16日付「しんぶん赤旗」より)

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