米軍演習を地元町長へ強要=鈴木氏・防衛庁一体で
2002年3月13日・参院予算委員会
日本共産党の小泉親司議員は13日の参院予算委員会で、北海道・矢臼別演習場での米海兵隊の実弾砲撃演習に関し、防衛庁と自民党の鈴木宗男衆院議員が一体となって演習受け入れを強要した問題について、「指定前秘密」の防衛施設庁文書を示して追及しました。
1996年、沖縄から本土へ演習を移転するにあたり、矢臼別演習場の地元である浜中、厚岸両町長は当初、受け入れに反対。鈴木氏は強引に受け入れさせました。
文書には、鈴木氏が町長に受け入れを迫る前の「11月15日、本庁施設部長が自民党地域担当議員の鈴木宗男議員を訪問し、説明・協力要請」と明記されています。要請内容について、中谷元防衛庁長官は「現在のところ承知できない状況だ」とのべるにとどまりました。
小泉氏は「鈴木氏の仲介で3町長と施設庁が協議したともあり、防衛庁も鈴木氏と一蓮托生(いちれんたくしょう)だ」と批判。移転にともなって、同演習場には米軍の宿舎などの「箱もの」が建設されていますが、日米合同委員会の合意(97年6月)では「箱もの」建設が支援内容に含まれていないことなども指摘し、防衛庁に調査を求めました。
(2002年3月14日付「しんぶん赤旗」より)