入札に異常な条件次つぎ＝ムネオハウス問題で木島日出夫議員が追及

　日本共産党の木島日出夫議員は、21日の衆院予算委員会で自民党の鈴木宗男衆院議員にかかわるロシア「北方四島支援」事業が「一般競争入札」といいながら、通常の公共事業の入札には見られないさまざまな条件がつけられ、鈴木氏の地元選挙区である北海道根室管内を中心とした企業が落札していた問題を告発しました。

　木島氏は、国後島「桟橋改修」、同「友好の家」、色丹島「友好丸」の入札手続きをとりあげました。このなかで、入札参加事業者が1社、2社など事実上「無競争入札」になっていることを明らかにし、その原因を2点指摘しました。ひとつは、特別の参加条件が設定されていることです。「友好の家」（「ムネオ・ハウス」）は根室管内において十分な施工実績があるもの、「桟橋改修」は北海道東部周辺海域で十分な施工実績があるものと条件がしぼりこまれています。もうひとつは、入札の公告から説明会までの期間が3日ないし4日と設定され、これに参加しない企業は入札参加資格がないとされていることです。

　木島氏は、海上保安庁の船舶の入札手続きの場合、公告から入札までの期間が通常約50日であること、国土交通省の入札説明会は参加条件となっていないことなどを明らかにし、「北方四島支援」事業の入札の異常さを浮き彫りにしました。

　木島氏に「これが一般競争入札と見えるか」とただされた川口順子外相は、「一般競争入札と非常に違うのであれば、是非改めるべきだと思う」と答弁しました。

（「しんぶん赤旗」2002年2月22日付より）

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